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日陰の二次創作小説サイト。DOLLSで気ままに稼動中。
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桜澤×御子柴です。

山無し落ち無し意味無し!!!
これぞTHE・やおい!(;´Д`)ノ

…と言っても。
エロでは有りません。
最初から最後まで全てギャグ!ヽ(`д´)ノ

ギャグでの桜澤×御子柴…。
諜報課の柏原君も出て参ります。
今迄。
暗い話ばかり書いていたので、たまには~と、ギャグ系を書いてみました;
つーか。
私、ギャグ苦手なんだけどね…;

もう一度言いますが。


山も、オチも、意味も、全 く 有りません!!!
そして。
笑いも有りません!!!
色んな意味でご注意願いたい内容です;



『とある日常の』









「さ~てと~飯飯ぃ~っと!」


パソコンを休止モードにすると、勢い良く椅子から立ち上がる。
諜報課、柏原謙信。

鼻歌を歌いながら、ジャケットのポケットを確認。

法務省社員食堂 定食半額券…良し!
財布…良し!
携帯…良し!

よっしゃ!!
今日は豪華に社員食堂の定食だぜぇ~!!

「レッツゴー俺!」

長時間のデスクワークでコキコキ鳴る肩を揉みながら、諜報課のドアを開けた。
廊下の窓から差し込む光が眩しい。

ポケットの中の半額券を握り締め、いざ廊下を進もうとした時…。
先を行く金髪頭と茶髪頭の二人の男を見付けた。

特刑のカーキ色隊服に身を包んだ、長身の後姿。

(おっ総隊長と第一の新人君じゃ~ん。目立つな~あの二人…。)


確か…。
第一部隊は長期予定の任務にあたっていた筈。

(もう終わったのかな?相変わらず仕事早ぇなー)

じゃあ次の第一の任務案チョイスしとかないとな~

そんな事を思いながら、前の二人を見詰める。
ぼぉ~っとしながら歩いていると、微かに二人の会話が聞こえてきた。

(あの二人って普段も超仲良いらしいけど、いつも何喋ってんだろ…)

どうでもいい興味を抱き、その会話に耳を傾けた。



「…で?時生、お前何食う?」

「俺は肉ぅ~」

「お前…たまには野菜も食えよ」

「えッ?それって俺が禿げるかもしれないって事!?」

「…それはワカメ。」

「あ、そっか~」


総隊長…ボケにも程が有ります…。
つーか。
新人君も真面目に突っ込むなよ。

以外にアホな会話に脱力しつつも、続く会話へと神経を向ける。


「禿げを心配してんなら、ブリーチすんの止めればいいじゃん」

「えーやだ~これは俺のポリシーだから~」

「ポリシーって…」

「ほら、爺さんになっても金髪ってかっこよくねぇ?」

「爺さんになったら白髪だろが…」

「あ、そっか~白髪になったら金髪にし易くていいなぁ」

「爺さんになって金髪にしたら髪抜けるぞ。つーか溶けるな。」

「うあーそれはイヤー!!!」

「つーかさ。お前の髪って荒れてるから、肌に触れると痛ぇし…」


確かに…。
総隊長の髪って荒れてそうだもんなぁ~
しかもロングだし。

それと反対に、新人君は綺麗な赤茶色のサラサラストレートだもんねぇ。
あれって染めてんのかな~?
あ、新人君は染めるようなタイプじゃないか。
でも、結構マメにトリートメントとかしてたりして…。


「爺さんまで金髪で居たいなら、少しはケアをしろよ…って。…何でニヤニヤしてんだよ?」

「うふふっ…俺の髪…お前の何処の肌に触れたのぉ?笑太く~ん?」

「…んなっ!!!?」

「えへへ~――ぐはッ!!!!」

「こんっのエロ金髪!!!」


うわー…セクハラ総隊長、鳩尾にクリティカルヒット…。

つーか、新人君、足 ちょー早ッ!!
総隊長置いてかれてるし…。放置かよ。


「あああ~笑太ぁ~待ってぇぇぇえ~!!」


殴られた腹を押さえながら新人君追い駆け、て…。
流石総隊長、回復が早い。
でも。
他の隊員には見せられない姿だな…。


「もう知らんっ!!!ついて来んな!!!」

「えー!一緒に食べようよぉ~!」

「ウッセー!!!………」


(第一…超アホっぽ…。つーか痴話ケンカ?漫才か?)

バタバタと走り去った二人の後ろ姿を見送りながら、一人心の中で自問自答する。
まるで夫婦漫才を見た気分だ。
あれが特刑47部隊の頂点に位置する第一部隊とは…微かに悪寒が走る。


(しっかし…)


「ホント仲良いんだなぁ~」

ちょっと脱力感を感じながら、既に誰も居ない長い廊下を一人、食堂へと向かった。





昼時の為、戦場と化した社員食堂。
ほぼ貫徹の身体で長蛇の列に並び、人気の高いA定食を無事ゲット!
喜びに疲労困憊の身体でも、自然と足取りが軽くなる。

「んふふ~半額ぅ~A定食~」

定食の膳を手に持ちながら空いてる席を探す。
ふと見回した先に、先程の第一部隊の二人を発見!

(又見つけちゃったよ。あの二人、結局一緒に食べてんだな~)

二人を眺めていると、視線の先に向かい席の並びが空いた。

(お、ラッキー!)

第一部隊の二人を尻目に、彼等からはちょっと離れた席に座る。

(暇だし、ちょうどいいかー。第一コンビの観察でもすっかな。)


第一部隊二人が揃っているせいか、彼等の周りは1席づつ空いて距離を取られている。

(まぁ…第一だしな~そりゃ他の隊員も怖いだろうよ…。)

そんな事には御構い無しに、二人共、並んで食事中のようだ。

新人君は、煮物をモソモソと口に運び中。
時々、箸で皿の上の焼き魚を突付いている辺り、飽きてきたんだろうな~
結構少食派かー。
特刑の隊員なのに…あれで足りんのか?
それとも疲れて食欲無いとか?

その目の前…。
A定食、焼肉定食、豚の生姜焼き、サラダ、チャーハン。
…を、ガツガツと口にかき込んでいる桜澤総隊長さん。
何つー量だ…。
まぁ、特刑は体力勝負でもあるしな~食わないとやってけないのか。
それにしても凄い量だよ。


「なぁ…時生…」

「んぁ?」

「お前ってさ…肉好きなのか?」

「え?別に好きでもないよ~」

「好きでもないのに、その量かよ」

「ああ。これはね……今夜、笑太を可愛がる為にスタミ――ぐふぅッ!!!」


天下の第一部隊の珍事に、周りの隊員の視線が集まる。
それに少しも動じた様子の無い二人。
周りは気にしませんか、あんた等は…。

しかし、相変わらず素晴らしい鉄拳だ。
今度は顔面右ストレート。
食事中も変わらず君の拳は唸るのね、新人君…。
そして総隊長のセクハラ発言も変わらねぇー。

もうこの二人…
仲が良いって言うか、漫才にしか見えねぇな。
しかも。
余りの低レベルなコントで、逆に目が離せねぇー。


「ぐあッ!!汚ぇなー!!!口に入れたもん出すな!!」

「うっ…ごほッごほッ……って、笑太が殴ったからだろ~」

「それが何か?」

「あ、いえ…何でも…。じゃなくて、鼻骨折れるかと思ったよ~」

「…ケッざまーみろ!」

「酷いぜ酷いぜーあ、鼻血出たぁ…」

「あーはいはい…ほら、コレで拭け。」

「ふがふがっ…はりかと(ありがと)」


テーブルの紙ティッシュかよ!
紙ティッシュで鼻栓する総隊長…ホント。涙が出るぜ。
つーか。
鼻栓したまま続き食ってるし。
何て器用なんだ…。

あ、食い終わった。超早ッ!!!
鼻栓無関係か!?


「ぷはぁ~こちそうたまでした!(ご馳走様でした!)」

「ご馳走様でした。」


好い加減鼻栓取れよ、総隊長…。
何言ってるのか解んねぇし。
ていうか、新人君…そこは突っ込む所だろう!それか笑う所だ!
無表情で食後の挨拶してんじゃねーっ!


「さってと~きょうのよぅも、かんわるぞぉ~!!(今日の夜も、頑張るぞぉ~!!)」

「っ!!!?」

「ねッ?しょうたぁ?――うごッ!!!」

「黙れ 万年発情じじぃ!!!」


素晴らしい左フック炸裂。
殴られた勢いで、鼻栓が鮮やかな弧を描いてふっ飛んだー!
鼻血がその後を追い駆けるー!

総隊長ダウ~ン。


「…あ、愛が痛いぜ…笑太…」

「ウルセー。寝言は寝て言え。ほら、行くぞ!」


ぐいぐいと新人君に袖を引かれ、歩き出す総隊長。
総隊長の尊厳って…。
新人君は、片手に二人分のお膳、もう片方の手には総隊長の袖。
流石いつも一緒なだけ有る!総隊長の扱いが手馴れてるぜ。


「寝言じゃねーよぉ~俺起きてるしぃ。それに今夜セックスするのはホント――ぐふッ!!!」


「 最 後 に…言 い 残 す 事 は な い か?」


「…あ、有りません…」

「…ふんっ…馬鹿めが…。」




………こ、怖っ!!…

恐妻・御子柴!


あの二人。

ベストフレンドって言うより――

やっぱ夫婦みてぇだわ…。


んで。



「…カカア天下だな…」




Fin.
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