日陰の二次創作小説サイト。DOLLSで気ままに稼動中。
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ハィ☆(´Д`)ノ
桜澤×御子柴のショートストーリーで御座います。
私にしては珍しい、結構短いお話…。
寒くなってきたこの頃。
ふと思いつきましたので、彼等の日常のひとコマとして書いてみました。
思いつきでズバッと4時間仕上げ…;;;
相変わらず捏造混じり…。いや、混じりでなく寧ろ捏造真っ只中。(苦笑)
捏造・ほんわか雰囲気の彼等です。
…ゆ、許されるのだろうか?;;;
まぁ、ともかく。お楽しみ頂ければ幸い☆
桜澤×御子柴のショートストーリーで御座います。
私にしては珍しい、結構短いお話…。
寒くなってきたこの頃。
ふと思いつきましたので、彼等の日常のひとコマとして書いてみました。
思いつきでズバッと4時間仕上げ…;;;
相変わらず捏造混じり…。いや、混じりでなく寧ろ捏造真っ只中。(苦笑)
捏造・ほんわか雰囲気の彼等です。
…ゆ、許されるのだろうか?;;;
まぁ、ともかく。お楽しみ頂ければ幸い☆
『Days』
夕暮れに赤く染まる道路。
整然と立ち並ぶ樹木が、点々と 紅葉した葉を落としていた。
ジャケットの隙間を、やや肌寒い風が通り抜ける。
「もしもし、時生?俺。今出た。」
『 』
「ん?あぁ、解ってる。買って帰るよ。」
『 』
「はぁ?バカかお前…。あーはいはい。了解。じゃあな。」
携帯をしまい、そのまま両手をポケットへと突っ込む。
整備された道路を、就業時間を終えたサラリーマンやOLに混じって駅へと向かった。
改札を抜け、時計を確認。
発車時刻まで、あと3分。
1段飛ばしで階段を駆け上がる。
ホームでは発車のベルが鳴り響いていた。
扉が閉まりそうな電車へ、大急ぎで乗り込む。
混雑する時間帯。
満員電車の扉に、押し付けられるような体勢で立っていると、携帯のメール着信。
やっとの思いでポケットから片手を出し、携帯を開いた。
FROM:時生
TITLE:今
TEXT:お前ん家着いた。飯はどうする?
返信内容を考えていると、後ろの女子高生が寄り掛かってきた。
自分で立てよ。うっとうしい…。
背中に感じる重さを適当にかわしながら、携帯のボタンを押す。
携帯の画面に反射する、色取り取りの光。
その光に釣られて、窓の外…流れる景色を見る。
既に日が落ち、夜の闇の中に繁華街のネオンが燦々と輝いていた。
じーっと見詰めた窓の硝子が、自分の吐息で微かに曇る。
「次は~…○○~○○~お降りの方は右側の~…」
駅への到着を知らせるアナウンスが響く。
打ちかけの携帯を閉じ、降りる体勢を整えた。
未だに、背後の女子高生は喧しい会話を続けながら、俺の背中に寄り掛かっている。
…くそッ俺はお前より疲れてるんだ。好い加減どけよ。
電車を降り、ホームを急ぎ足で通り抜ける。
改札を過ぎて、街灯が照らす細い道を歩いた。
日が落ちて更に寒くなった風に、乾燥した髪が靡く。
携帯を確認すると、メールが来ていた。
FROM:時生
TITLE:コンビニで
TEXT:ビールも買って来て。4本な。
携帯を閉じ、溜息を吐く。
アイツ…人が疲れて帰るっつーのに…。しかも俺は飲めないんだぞ。
心の中で愚痴りながら、コンビニに寄る。
ビール4本と…ツマミ。それと…アイツ何て言ってたっけな…。
記憶を辿りながら、陳列棚の商品を見詰めた。
先程の電話を思い返す。
あ、そうだ。…コンドー……っ!?…。
……。
律儀に思い出した自分に、ちょっとイラっとしながらコンビニを出る。
500mlの缶ビール4本が入ったコンビニ袋が、余りの重さに指にキツク食い込んだ。
もう片方にはツマミの入った袋。
両手が塞がり、冷たい風に晒された指先がじわじわと凍える。
再びメールの着信。
しかし、両手が塞がっている為、見るに見れない。
指を動かすと、重さに細く伸びたビニール袋が更に食い込んだ。
どうせアイツだ。アイツのせいでこんな荷物なのに…クソッ…。
マンションの入り口を通り、エレベーターに乗り込んだ。
室内は多少暖かい。
それでも、冷えた指先は一向に温まらなかった。
エレベーターを降り、自分の部屋の前に立つ。
ドアの鍵を探す為、荷物を一旦下ろしキーケースを取り出す。
冷えと荷物で指先が痺れ、思うように動かない。
すると、突然ドアが開いた。
「おかえり笑太!」
そこには、満面の笑みのアイツ。
長い金髪を後ろで縛り、部屋着のジャージの袖を捲り上げて…何やら嬉しそうだ。
「…はぁ~っ……ただいま…」
溜息と共に、力が抜ける…。
時生が、鼻歌を歌いながら俺の足元の荷物を中へと引き上げた。
「お疲れさん~今日は俺が非番だから笑太一人だったもんね。」
「…あぁ…」
「飯出来てるから」
「は?」
玄関を上がり、ジャケットを脱ぎながらリビングへと進む。
すると、微かに美味しそうな匂いが漂ってきた。
「いや、だから飯。作っといたよ。」
「…ココは俺の家だが?」
「知ってるってば。つーか、メールしたじゃん。」
「見てない」
「えー」
「お前がこんなに沢山買い物を頼むのが悪い。」
「あ、ごめん。疲れてるのに、重かったよな…」
軽く困った顔をして、俺の頭を撫でる。
時生の手の平は、とても大きく温かくて…冷えた体がじんわりと温かくなった。
「俺は休みだったのにさ…ごめんな。」
ゆっくりと、抱き締められた。
時生のぬくもりが、優しく体を包み込む。
温かい浴槽に浸かった時のような…ふわふわした気持ち。
…全く。俺も甘いな…。
「あーもういいから、腹減った。飯。」
「…ふふっ…。はいはい~あなた直ぐ用意するわね~ん」
「気色悪い。」
「あっはは」
いそいそとキッチンへと走り去る時生の後姿。
いつの間にか、冷えていた指先がポカポカと温まっていた。
不思議と…嫌な気分じゃない。
むしろ――
FIN.
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