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日陰の二次創作小説サイト。DOLLSで気ままに稼動中。
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はい!

『D on the S』の2編目です。

ギャグなのか…シリアスなのか…。
正直自分でもよく解りません;;←おいおい;
でも、R-18指定!!!
まぁ…。
桜澤と御子柴の間では、こういう会話も有るのかなぁなんて、思った次第です;

ああ~もう戻れない、あたし…。(笑)

お楽しみ頂ければ幸いです☆
ではでは。
以下の『本編へ』のリンクよりどうぞ~(´Д`)ノ


~D on the S~





ふと、微かに冷えた頭で自分を省みた。
露になった上半身。
制服とYシャツは背中を滑り落ち、辛うじて両腕に留まっている。
ズボンの止め具は外され、どうにか腰で止まっていた。
…正に、あられも無い姿だ。

反対に。
目の前の男は、行為での乱れもなく制服を着込んだまま。

(――コイツ…いつも俺ばっかり脱がせて――)


「さてと…」

時生が沈黙を破る。
未だ快感の余韻で潤む瞳を、ぼんやりと目の前の男へと向ける。
すると時生は、笑太のかろうじて履いている状態のズボンを片足のブーツごと抜き取った。
当然の如く、反対側の足へやり場の無いズボンがずり落ちる。

「っ!!」

そのまま素足になった片足を己の肩へと掛ける。
あまりの性急な動作に、笑太は咎める事も出来ずに瞳を大きくした。
只でさえ下肢が脱力している状態で、片足で立つという不安定な体勢。
素肌の背中に朽ちた壁が乾いた音を立てた。

露になった後孔に外気があたり、無意識に窄まりを締めてしまう。

「このまま挿れちゃいたいなぁ…」

そう言って、己の昂ぶりを笑太の後孔へと擦り付ける。
制服越しでも解る、固く熱を孕んで脈打つ時生の男の象徴。
その昂ぶりにこれから起こるであろう快楽を想像し、コクリと喉が鳴った。
自分を見詰める灰色の瞳が、穏やかに細められる。

「ふふっ…笑太は可愛いね。…でも優しくしてあげたいけどさ、俺 余裕無いから――」

温かい手の平が尻を撫で回す。

「…痛かったらごめんね」

言葉と共に、白濁の体液に濡れた指がツプリと後孔へと入り込む。

「…んっ…」

己の放った体液の滑りを借りて、ゆるゆると入り口を解されて行く。
普段に無い環境下での行為に、鋭敏になった感覚は必要以上に異物感をもたらした。
気持ちがいいのか、気持ち悪いのか、奇妙な感覚に不安定な身を捩る。

「ぅっ…んん…はぁっ…」

徐々に埋め込まれる指が、内壁のヒダをねっとりと摩り上げる。
ぬめる内壁を揉むように動かされると腰が揺れた。
時生が微笑む気配がする。
その振動にも敏感に反応し、内壁が蠢いた。

「っ…ぁぁっ…ふっ」

後孔の刺激に再び中心が頭を擡げる。
感じる場所をわざと避けながら蠢く指に、物欲しげに内壁が吸い付く。
更なる快感が欲しくて、無意識に時生の指へと身体を寄せた。
後孔から体液が滴り落ちる。

「…ぁっ…もぉ、とき…おっ…」

嬌声が抑えられない。

「どうしたの?笑太」

知っていてわざと問う。
快楽に従順な自分を恨みがましく思いながらも、内壁が無意識にざわめく。

もっと――
もっと――
圧倒的な熱で ナカを擦り上げて欲しい!

混濁した頭では意地を張る事も出来ず、腰を時生の昂ぶりへと擦り付けた。



「……ぃ……れて…くれっ…」


「了解~」

クツクツと笑いながら、自分のYシャツのボタンを外す。
ギュッと抱き締められると、時生の肌蹴た胸元に触れ羞恥に固く目を瞑った。
宛がわれる熱い塊。
更なる快楽を求め、緩んだ後孔がひくひくと痙攣した。

「…ぁっ……」


――入ってくる――

そう思った瞬間。
熱い塊が、一気に体内へと押し入ってきた。

「ぁああ…っ!」

指とは比べ物にならない程の圧迫感。
感じる場所を擦り上げられ、中心がドクンと脈打つ。
抉るように突き上げられると強烈な快感が身体を走り抜けた。

「っ…狭いな…」

乱れた呼吸を吐きながら耳元で囁く。
いくら緩んだとは言え、やや強引に内壁を広げた形の繋がりに。
笑太の後孔は、時生の欲望をぴったりと隙無く締め付けた。

引き攣る痛みに、背筋を怯えが走る。
逃げる腰を引き寄せ固定された。
容赦無く突き上げられ、激しさを増す動き。

「あぁっ…ま、待…ってっ…」

「…待てないっ」

腰を掴む時生の爪が皮膚に食い込み、淡い痛みを感じた。
息つく間も無い激しい律動に、頭の中が白くなる。
角度を変え、更に感じる場所をぐりぐりと先端で抉られると、喉から悲鳴のような嬌声が上がった。

「ひぁっ…あぁあっ!」


「――!?…」


突然。
時生が突き上げを止め、そのまま頭を背後の窓へと振り返った。
窓の外には、先程の戦闘での血溜まりが見える。

「…と…きお?」

「シッ…黙って」

口唇に指先を押し当てられ、続く言葉を飲み込んだ。

時生は、微かに眉根を寄せ、先の視えない灰色の瞳を背後へと向ける。
視界を金の髪が覆った。

(――くそ!見えない!――)



「最後に言い残すことは無いか?」


その瞬間。
自分を包み込む男の腕が動いたかと思うと、重い銃声が鳴り響いた。
時生の身体から発砲の重い衝撃が伝わる。

「っ?!」

金髪を払い除け、再び時生の肩越しに見えるのは。
窓の外に佇む一人の人物。


――首が 無い――。

喉元を命中したのか、その頭は部屋の中へ吹っ飛び俺達の足元へ転がり落ちた。

「…っ!!!」

声も出せずに固まっていると、時生が再び振り返った。

「ごめんごめん!何しろ挿れっぱなしだからさ~少し外れちゃったよ」

おどけながら話す時生の瞳には、狂気か情欲かともつかない色が滲んでいる。
不意に軽く腰を動かされ、快感にヒクリと後孔がざわめいた。

「それじゃ…仕切り直しといくか~」

「ぇっ?」

足を抱え直され、床に付く片足が微かに浮く。
不安定に浮いた足を動かすと、ピチャリと水音が耳を掠めた。

見ると、足元に先程の吹っ飛んだ男の首。
銃弾が掠ったのか片目は潰れ、もう片方は虚ろに見開いたままだ。
生気の無い瞳が、快楽に悶える笑太を見詰める。

「…ぁ……」

心がザワリと波打った。
背徳のような…恐怖のような…怒りのような、言い知れないものが心に染みを作る。
血溜まりを気にせず、時生が笑太の胸を嘗め回す。

(――死体の横で セックスか――)


急速に冷めて行く心。
それとは裏腹に、身体は快感を求め熱く疼き続ける。
突然。
思考に捕らわれていた笑太を攫うかの如く、後孔を抉るように突き上げられる。
痺れるような快感が背筋を走った。

「…あぁあっ…!」

「笑太…奴が気になるの?」

試すのような声色に、自分を犯す男へと視線を向ける。
微かに目を細め、挑むように見詰める灰色の瞳。
金髪に翳る口角が弧に歪む。

飄々とした物言いに、怒りが頭を擡げる。

「当たり前だろ?…ヤる気も失せた。もう抜けよ。」

そう言い捨てて、目の前の男の肩を押し返す。
ビクともしない身体が口惜しい。
悔しさに口唇を噛むと、キツク抱き締められた。

「嫌だね…」

言葉と共に、捻じ込むように突き上げられる。
強く腰を掴む指が、再び皮膚に食い込んだ。
激しい律動。

「…はっ…ぁん…ぁぁっ」

容赦無く感じる場所を抉られ、摩られ、嬌声が次々と上がる。
粘膜をめくるように勢い良く引き抜かれ、再び最奥まで貫かれる。

「ああっ…はぁっ…あぁっ…」

そんな律動を繰り返され、中心が限界まで膨れ上がった。
先程まで感じていた怒りが、快感に埋め尽くされ真っ白になる。
置き去りにされた怒りを自覚しながら、時生に抱かれ慣れた体は素直に反応した。

「感じてんだろ?笑太…。もっと…イイ声出せよ」

呼吸を荒げながら囁く。
体内を蹂躙する時生の欲望が、更に質量を増し内壁を圧迫する。
その刺激にも笑太の身体は反応し、昂ぶりを奥へ奥へと誘い込んだ。
お互いの腹に擦り上げられた中心がとろとろと蜜を零し腹を濡らす。

「ぁんっ…ああ…はぁっ…んんっ…」

中心を擦られ、熱い塊で体内の感じる場所を突き上げられる。
体じゅうをうねり、暴れ回る快感に背筋が仰け反った。

「ああっ…もぉ…ときっ…お…ぁあっ!」

「…っ…もっと…もっとイけよ」

突き上げを止めぬまま、時生が汗に濡れた笑太の肩を力一杯噛んだ。
痛みに後孔がぬちゅっといういやらしい音を立てながら締まる。

「…いったぁ…っ!…はぁんっ…ああっ…」

激痛が快感に置き変わる。
その刺激に、中心が更なる先走りを溢れさせた。

「笑太は…セックスが好きなんだね~」

「はぁっ…ち…がっ…あああっ」

激しい突き上げに床に付く足が浮き、ふと足元の生首が頭を過ぎった。
虚ろに開いた死体の瞳。

(――きっと あの目は俺を視ている――)


――快楽に狂う  殺人者である 俺の姿を――!!!



「はぁっ…ときっ…おっ!…ああぁああっ!!」

ビクンッと大きく身体を震わせると、張り詰めた欲望が弾け、白濁を吹き上げた。

「…くっ…」

収縮する内壁が、体内の時生の欲望をキツク吸い上げる。
すると、ドクドクと熱い迸りが体内へ注ぎ込まれた。



(――視線を感じる――)


――あの 死した瞳の視線が――







「…はい。第一部隊撤収を御願いします。はい、ポイントDです。はい、では…」


通信を終え振り返ると、廃墟の壁に寄り掛かった時生がこちらへ振り向いた。

「終わった?笑太」

ニコリと穏やかな笑顔を向けてくる。

「………。」

その笑顔を冷たい視線で見詰め、無言のまま踵を返した。

血臭と土埃の混じった風が、重い体を撫で上げる。
背後で時生が素っ頓狂な声を上げたが、無視して歩みを進める。
ザカザカと慌てたような足音が自分を追ってきた。

「怒ってるの~?」

前を見詰め、歩き続ける俺の顔を時生が覗き込む。

「………。」

途中で擦れ違う何人かの撤収班。
彼等が横を走り抜ける風で、汗に湿った髪が靡いた。

「笑太ぁ~ごめんってば~」

完全に自分を無視し続ける相手に、時生が泣きそうな声を上げる。


「侮辱だ…」

「え?」

突然歩みを止めた俺に、思わず聞き返す。
横で縋り付く時生の腕を払い退け、勢い良くその金髪を引き寄せた。

「アィタタタ…」

「いくら死刑囚とは言え、あれは侮辱だ。――今度あんなことしたら……」

髪を引っ張られた痛みに、男の目尻に涙が滲む。
更に髪を引く指に力を込め、時生の耳元へ口唇を寄せた。


「次は―――ぶっ殺す…」

「は、はぃ~もうしませんっ!…イタタタ」

強制的に言わされた誓いを聞き髪を離してやると。
時生は ハゲるよ~ とか呟きながら、自分の頭を摩っていた。
穏やかに揺らめく灰色の瞳。
その様子に、何故か笑いが込み上げる。


「でも……」

「?」

頭を摩る時生が、ポツリと呟く。


「笑太も、気持ちよかっただろ?……って、アイタ――ッ!!」

思いっ切り頬を殴られた総隊長の悲鳴が、血臭の消えない廃墟に木霊した。

「この馬鹿野郎がっ!!」

怒りに大股で歩き去る相方を見詰めながら、一人佇む。


「俺はさ…」





「お前さえ居れば、後はどうでもいいんだよ――笑太……」



幾多の血臭が染み込んだ金色の髪を、風が撫で上げる。
呟きは、誰にも聞かれる事なく風に掻き消された。



~FIN~
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